「AI導入ガイドブック」事例1(続き)

前回、経済産業省が公開した、「中小企業向けAI導入ガイドブック」の導入事例をご紹介しました。今回はその続き、具体的な導入手順をご紹介します。

アーカイブ1:中小企業向けの「AI導入ガイドブック」
アーカイブ2:「AI導入ガイドブック」事例1

ステップに毎に具体的導入手順を紹介

「AI導入ガイドブック」では導入事例をステップに分けて、かなり具体的に手順を紹介しています。

経産省ホームページ「AI導入ガイドブック」より

ここでは全てはご紹介できませんので、かいつまんで紹介いたします。

過去データ及び関連データ

需要予測AIの導入事例で最大のポイントは、売上に影響を与える要素を抽出し、過去のデータを抽出できることになります。売上データそのものは必須となりますが、商品の賞味期限や気候データも対象になります。

経産省ホームページ「AI導入ガイドブック」より

この点は、過去のブログでもご紹介しました、AI事例とほぼ同様の準備作業となります。

参照アーカイブ:AI(データ分析)活用事例

分析モデルの選択

AI導入においては、よほどの高度スキルがなければ、一からプログラミングをしてシステム構築する事は不可能ですので、一般的に活用されているエンジンを活用する事になります。「AI導入ガイドブック」でも、需要予測に活用できそうなエンジンが紹介されています。

経産省ホームページより

ここでは、当ブログでご紹介した、Microsoft Azureの、Microsoft Mashine Learnigは掲載されていません。もしかすると上記で紹介されているものの方が、手軽に使えるのかもしれません。

ガイドブックでは、AI導入の際に活用できる支援制度や補助金等も紹介されており、当ブログでご紹介した、「デジタル化応援隊」も紹介されています。

アーカイブ:デジタル化応援隊

是非、ご活用をご検討ください。

「AI導入ガイドブック」事例1

前回、経済産業省が公開した、「中小企業向けAI導入ガイドブック」をご紹介しました。今回はその中に掲載されている、AI導入事例をご紹介します。

アーカイブ:中小企業向けの「AI導入ガイドブック」

事例-AIを活用した需要予測

「AI導入ガイドブック」で紹介されている事例は、過去の売り上げと天候データの関連を学習させて、将来の需要を予測するものです。

経産省ホームページより

将来の需要を予測する事により、商品・製品の在庫切れ又は余剰在庫をなくし、売り上げの機会損失や在庫コストを削減することで経営の効率化を図るというものです。

ホームセンターでの事例

紹介された事例は、ホームセンターの株式会社 グッデイです。

経産省ホームページより

グッデイでは、適正な在庫管理を行うことにより、直接的な財務効果と合わせて、社員が新しい売れ筋商品の創出や、店舗での接客、売り場の改善等、より価値的な業務に時間を使えるようになったことをAI導入の効果として挙げています。

実効果

実際の数値的効果は以下の通りです。

経産省ホームページより

売上前年比が124%増、平均在庫が16%減と、大きな効果があったことが示されています。このように、AI導入による経営効率の上昇は大きなものがあります。

さて今後は、ガイドブックに紹介されている、実際のAI導入の手順について紹介したいと思います。

中小企業向けの「AI導入ガイドブック」

経済産業省が、中小企業が自らAI(人工知能)を導入する場合のノウハウをまとめた「中小企業向けAI導入ガイドブック」と、中小企業が社外のAI人材と協働して課題を解決した「中小企業と外部AI人材との協働事例集」を公開しました。

参照:経産省ホームページリンク

元データの扱い

以前、Microsoft Azureサービスの中の、Microsoft Mashine Learnigをご紹介しましたが、データ分析を行う上では、どのようなツールを使うにせよ、元データの収集と整理が必要になります。

Microsoft Azureの、Mashine Learnigは、csv形式でデータを保存し分析・活用する事になりますので、元データはエクセルで整理するのが一番良いです。

背景

経産省ホームページによると、中小企業の生産性の向上を国全体の課題として捉え、AI活用による当課題の解決を進めていくことが不可欠であるとしています。

経産省ホームページより

ガイドブックを策定

上記背景のもと、AIを導入するためのガイドブックを策定しています。事例を元にノウハウをまとめてた具体的な内容となっており、利用者の利便性は高いです。

経産省ホームページより

外部AI人財活用例も

また、ガイドブックには、企業だけでは導入が難しいことを想定し、外部AI人材を活用した協働事例集もまとめられています。

経産省ホームページより

次回は、ガイドブックの内容について紹介したいと思います。

AI(データ分析)活用事例詳細(1)

以前記載した、AI(データ分析)活用事例の詳細版です。今回は元データの扱いについて記述します。過去の概要は以下のリンクから参照して下さい。

AI(データ分析)活用事例

元データの扱い

以前、Microsoft Azureサービスの中の、Microsoft Mashine Learnigをご紹介しましたが、データ分析を行う上では、どのようなツールを使うにせよ、元データの収集と整理が必要になります。

Microsoft Azureの、Mashine Learnigは、csv形式でデータを保存し分析・活用する事になりますので、元データはエクセルで整理するのが一番良いです。

データの整形

上記は整形後の元データのサンプルですが、元々、別々のデータを組み合わせて作成しています。日や曜日等は基本的な情報として入力していますが、曜日サインはエクセルの関数を利用しています。また、降水量や最高気温は、気象庁のデータを取得し、同じ日のデータを合わせるように、手でコピー&ペーストしています。

データのアップロード

次にデータのアップロードを行いますが、上記のエクセルデータを保存する際に形式をcsvにして保存する必要があります。また、上記の元データの列のタイトルが日本語になっていますが、アップロードした際に”文字化け”を起こす可能性がありますので、分かりやすいアルファベット表記に変えておくことも必要になります

下図がアップロード画面になります。

元データ

「ファイルを選択」ボタンから、保存先のファイルを選択するとアップデートが実施されます。これで元データのセッティングは完了です。

次回からは、実際の分析に進んだ紹介をしたいと思います。

AI(データ分析)活用事例



世の中、AIを活用する時代に入ってきました。ここでは、中小企業でも簡単にAI(データ分析)を活用できる事例をご紹介します

Microsoftのクラウドサービス

インターネットの中で、様々なサービスの提供企業が存在します。MicrosoftやGoogle、Amazon(AWS)等が有名ですが、クラウド上で簡単に利用できるようになっています。AI・データ分析ができるサービスも提供しており、ここでは、「Microsoft Azure(アジュール)」というサービスを活用してみます。

Microsoft Mashine Learnig

Microsoft Azureのサービスの中に、Microsoft Mashine Learnigというデータ分析が行える機能があります。アカウントを作成すれば、無償使用期間がもらえます。Microsoft Mashine Learnigを活用した事例をざっくり以下にご紹介します。

分析概要

まず、分析の対象を決める必要があります。とあるスーパーで販売している商品の過去の販売個数データを分析し、販売個数予測モデルを作成するという分析を行います。

以下が、今回用いた販売個数データです。

元データ

過去の販売個数データと、販売個数に関係しそうなデータを盛り込んで、元データを作成します。販売個数には、「天気」・「休日」が大きく関係しそうなので、これらのデータを取得してきます。全て数値化された情報が必要ですので、「天気」は、「降水量」と「最高気温」で代替します。これらのデータは、気象庁のホームページから取得する事ができます。

Microsoft Mashine Learnig Studio

いよいよ、データ分析です。作成したアカウントで、Microsoft Mashine Learnig Studioにログインして、まずは作成したデータをアップロードします。

データのアップロード

アップロードしたデータを、分析モデルを作成するワークスペース(EXPERIMENTS)で分析に必要な操作コマンドを配列して繋げます。

分析モデル

コマンドの配列と接続が完了したら、分析にかけます。結果を表示すると、どれくらいの精度で分析できているかが分かります。

分析結果

「Scored Labels」というタイトルが、分析モデルによる予測値にあたります。その左側「sales」が実際の販売数量です。

分析の活用

今回は、概要だけご紹介しましたが、実際は販売数量に影響しそうなデータの選別や、Mashine Learnigそのものの操作方法の習得等、実践で使えるようになるためには、時間と手間を要します。

ただ、簡単な分析モデルを作成するだけなら、それほどハードルは高くありません。使いこなせれば大きな武器になります。活用を推進し、企業競争力を上げていきたいです。